アトモキセチン服用半年。「効果なし?」と思ったら、阻害要因だらけだった件

アトモキセチン40mgのPTPシート3枚 受診・治療

私は2025年11月下旬に心療内科を受診し、アトモキセチンの服用を始めました。

先に言ってしまうと、私はこの半年間の服薬で、特に大きな変化を感じることはできませんでした。

ただ、そのことをもって直ちに「アトモキセチンが効かなかった」と結論づけることはできないと思っています。

というのも、運悪く服薬スタートからの半年間が、いくつかの理由で私にとって非常にストレスの多い時期となってしまったから… ストレスフルな状況下で、薬の効果を正しく測れたとは思えないからです。

これは私個人の経過記録であり、一般的な治療効果を示すものではありません

それでは、その「いくつかの理由」を含めた半年間の様子を、月ごとに振り返ってみたいと思います。

アトモキセチン服薬開始からの半年間

半年間の服薬記録と、各月の様子です。

0ヶ月目 – 吐き気、眠気、そして増量

初診でアトモキセチン40mg/日、7日分が処方されました。

空腹時に飲むと吐き気が強くなりやすいと聞いていたため、しっかりと食事をとってから服用するも、始めの数日間は気持ち悪さがありました。

最初の1錠を飲んだ後、しばらくして頭の中が静かになるような感覚が覚えましたが… 今思えば、プラセボだったのかもしれません。

治療を開始してしばらくは、午前中は比較的テキパキと行動できるような気がしました(これもプラセボだったかも笑)。

しかし夕方になると急激な眠気に襲われて、まるで電池が切れるように眠ってしまうことも。

1週間後の受診で主治医に眠気の件を伝えたところ、「副作用ではなく、薬が切れているのでは」との見立てで、2週間目から80mg/日に増量となりました。

1ヶ月目 – 食欲減退、体重減

薬の影響か食欲が失せ、体重が落ち始めました(とはいえ、元々多めだったので問題なし)。

パート先での仕事に以前より落ち着いて対応できるようになったと感じたものの、それが薬の効果なのか、3年目に突入したからなのかは、判断が難しいところだと思いました。

実際、どちらなのでしょう?

食欲は低下しましたが、胃の不快感はなくなり、夕方の急激な眠気もなくなりました。

2〜3週間程度で、身体が薬に慣れてきたと感じました。

家事(特に食器洗い)は比較的溜め込まずにできており、家の中は「小康状態」といった感じ。

12月中旬に受診、処方は80mg/日×35日分でした。

2ヶ月目 – ふたつの「良い変化」

後半、ふたたび胃の不快感に襲われるようになりました。 

服薬初期の吐き気のような感じと違い、常に胃に空気が溜まり、ゲップが込み上げてくるような・・・

一方で、良い変化も2つありました。

1つめは、20年以上も治らなかった手荒れが良くなり始めたこと。

それまで必要なタイミングでハンドクリームを塗れていなかったのが、アトモキセチンの効果でできるようになったのでしょうか?

あるいは鍋料理ばかりでろくに料理で手を使わなかったからなのか… 何が良かったのかは分かりません。

2つめは、以前ほど「におい」に過敏ではなくなったこと。

以前なら微かな「におい」でも気になって、不快になったり、思考が途切れたりしていたのが、その頻度がかなり低くなったのです。

主治医にそのことを伝えると

「『におい』が、というのはあまり聞いたことがないけれど、アトモキセチンを飲み始めて『以前ほど音が気にならなくなった』という人は多いですよ。同じことだと思います

と言われました。

1月中旬に受診、処方は80mg/日×28日分でした。

3ヶ月目 – 胃の不快感の原因は…「ストレス」

受診の際、胃の不快感について主治医に相談しました。

症状としては、服薬初期の気持ち悪さとは違うこと、胃に空気が溜まるような不快感があることを伝え、「これも副作用でしょうか?」と尋ねたところ、彼はキッパリと否定。

呑気症(どんきしょう)だと思います。何かストレスがあるんじゃないですか?」

確かに、この頃は長男との衝突が多く、イライラすることが増えていました。

吐き気止めが処方されましたが、 ほとんど飲まないうちにゲップ症状はなくなりました。

不思議なものですが、主治医に「ストレスでは?」と言われただけで、自分の中で何かが楽になったのかもしれませんね…

副作用でなくてホッとしたものの、逆に大きな効果も感じることはできず、この頃からアトモキセチンに落胆する気持ちが生まれます。

「意味あるのかな…」という疑問と共に、飲み忘れが増え始めました。

2月中旬に受診、処方は80mg/日×28日分。

4ヶ月目 – マンション外壁工事開始による騒音・振動

3月中旬から住んでいるマンションの外壁工事が始まり… これが私の生活に思わぬ大打撃を与えたのでした。

まず、朝8時頃から敷地内に響き渡る工事音。工事の場所によっては、振動もあります。

室内にいても全く落ち着かないどころか、何も手につかず、終始イライラ。

さらにベランダ側を囲むように足場が立ち、黒いメッシュのような幕で建物全体がすっぽりと覆われてしまいました。

これでは、全然日光が当たりません…

日中ベランダで洗濯物を干せない日が多く、干せる日でもこの幕のせいでスッキリ乾かない日々が続きました。

毎日洗濯ができないことで、脱衣所には汚れた衣類が溜まりがちになり、ストレスは増大、思うように捗らないことにより、家事意欲は低下。

そして工事のない夜になると、「日中できなかったことを取り戻したい」という気持ちから、夜更かしが進行。

遅くまでスマホやPCに向かう日々が続きます。日中は眠くて、常にぼんやり・・・

薬の効果は全く感じませんでした。

夜の服薬を忘れ、1日1錠になってしまった日もすくなくありませんでした。

3月中旬に受診、処方は引き続き80mg/日×28日分。

5ヶ月目 – 財布を落とす

新年度スタートに伴い、息子たちの学校関連の用事が増え始めます。

各種書類の記入と提出、保護者会への出席、学校検診後の通院などなど…

特に学校検診では、息子2人揃って歯科・眼科・耳鼻科・視力検査と再受診のお手紙をもらってくるので、通院続きで大変でした。

また小学校のPTA本部役員の打診があり、入ることに… 新年度早々、ADHDあるある「断れない」発動です。

これにより、新しい人間関係が始まったことに対する不安や緊張感もありました。

そんな時期的なストレスと並行して、引き続き外壁工事による騒音・日照不足・洗濯物が干せないイライラが続きます。 

夜更かしがさらに進行し、眠りにつくのは2時前後が当たり前。

起床は7時なので睡眠時間は5時間前後、日中は眠気でやりたいことがまったくできません…(そして「やりたいこと」を取り戻すべく夜更かしへ、の無限ループ)。

アトモキセチンの飲み忘れは減ったものの、効果はまったく感じられない時期でした。

そして4月の下旬… ついにやってしまいました。

財布を落としてしまったのです。

マイナンバーカードやキャッシュカード、クレジットカードなど、全て入っていました。

照会の結果、警察署で保管されていることが分かり、中身も無事だったのですが…

半年近くも服薬を続けてコレか… とガッカリしてしまったのでした。

4月上旬に受診、処方は80mg/日×28日分。

6ヶ月目 – クレジットカードと母子手帳を失くす

5月になっても、まだまだ終わらない外壁工事。洗濯物が干せない日々が続きます。 

自宅では乾燥が間に合わず、夜中にコインランドリーに走ることもあったりして、ストレスMAXでした。

さらに、長男の学校関連の手続きがギリギリになってしまったり、納付金を払えなかったりするなど、うまくいかないことが増え始めます。

これは私と同じくADHD気味の長男が、学校からのお便りを私にきちんと渡さなかったため。

「私だけのせいではない」と頭ではわかっていても、これではいくら自分が服薬して治療しようとしても無駄なのでは… と絶望しかけます。

薬は1日2回忘れずに飲みましたが、全く効果を感じないどころか、またしても大事なものを失くしてしまいました。

メインのクレジットカードと、長男の母子手帳です。

失くし物の頻度という点では、服薬スタート以前よりも明らかに酷くなっています…

もう何もかもうんざり、と頭を抱えたときにふと気づきました。

外壁工事の影響もあり、寝不足が極限まで進行していたことに。

もしかしたら、これが非常にまずかったのでは?

試しに次の1ヶ月は睡眠時間に注意しよう、と考えたのでした。

5月上旬に受診、処方は80mg/日×28日分。

効果を測れる土台がようやく整った

こうして振り返ってみると、特に4ヶ月目から6ヶ月目にかけては、薬の効果をまともに測れる状態ではなかったと思います。

外壁工事による騒音・日照不足、それに伴う家事の停滞、息子の学校関連の用事、PTA本部役員としての新しい人間関係… ストレス要因が重なりすぎていました。

そして、アトモキセチンの効果を疑い始めたことによる「飲み忘れ」も。

幸い、7ヶ月目に入って外壁工事は終了。洗濯物が干せずに家事が滞る、というストレスからはようやく解放されました。

工事終了とほぼ同時に、睡眠の立て直しにも取り組み始めています。

パートの都合で難しい日もありますが、「遅くとも0時前にはスマホを別室に置いてベッドに入る」というルールを徹底しています。

阻害要因を取り除いたことで、ようやく効果を測るための土台が整ったと言えるでしょう。

一方、長男に関しては「取り除く」わけにはいかないので(笑)… 付き合い方を考えていくしかありません。

家族にADHD気味の人がいる場合、自分だけ気をつけていてもどうにもならない場面が多く、治療そのもののハードルが上がるのかもしれない、というのは新たな気づきです。

進行しすぎていた睡眠不足を改善することで、今後どんな変化が現れるのか。

それはまた半年後、振り返りの記事で書きたいと思います。

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